2005年6月8日(水)14:23

シュレーダー首相はEU加盟国の統合意欲に期待を表明

ベルリン(AP)

ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相は、EUの憲法と財政計画という緊急の問題で、全ての加盟国の統合意欲に期待を表明した。首相は水曜日ベルリンで、いくつかの国が譲歩する用意がないと表明したならば、「困ったことだ」と語った。どの国を指すか首相は明言しなかった。国家の利益を声高に主張することで、欧州連合の統合が破綻することがあってはならない、とシュレーダー首相は警告した。

「私たちは皆理性的な妥協案を望んでいる」。ルクセンブルクの議長期間中にも、そのシグナルが発せられねばならない。「このために私たちは全員譲歩する必要がある」。皆が理性を発揮すれば合意は得られるはずだ、とシュレーダー首相は主張した。

シュレーダー首相はマケドニアのヴラド・ブコフスキ首相との会談を終え、バルカンのマケドニアのケースは、EUの統合および拡大プロセスに疑問の余地がないことを示す良い例である、と語った。バルカン地域の安定はEU拡大プロセスと密接に結びついている。「この拡大展望を疑問視するものは、安定を疑問視するものだ」、と首相は述べた。

しかしドイツもEUもそのような考えは持たない。それゆえドイツはマケドニアのNATOおよび欧州連合加盟を支援する。EU加盟展望より「欧州の不安定の方が高くつく」。兵士の駐留は膨大な予算の浪費につながる、とシュレーダー首相は語った。

ブコフスキ首相も、マケドニアのEUおよびNATOへの接近プロセスを推進する必要があると求め、バルカン全体に対するEU加盟展望がコソヴォ問題の解決をも容易にする、と語った。アルバニア系住民が多数を占めるコソヴォは1999年の戦争終結以来国連の管理下に置かれている。アルバニア系住民はコソヴォの独立を目指している。しかしセルヴィア・モンテネグロ政府は同州がセルヴィア・モンテネグロの一部であるとの姿勢を崩していない。

原題:Schroeder setzt auf Einigungswillen der EU-Mitglieder




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